目次
納期は様々な要因の影響を受けます。
- 季節性の混雑
- 突発的な大口受注による混雑
- 縫製難易度が高い商品
- 日本の連休(GW・お盆・年末年始等)
- 中国の連休(春節・国慶節等)
- 中国の政情
季節性の混雑
お客様の業界の多様化やコロナ禍などもあり、以前ほどは季節性の混雑は起こらなくなりましたが、観光の盛り上がるシーズン前は混雑しやすい傾向にあります。
- 春の観光シーズン前(3月頃)
- GW前(4月頃)
- お盆前(7〜8月頃)
- お盆後の夏休み期間(〜9月頃)
- 秋の観光シーズン前(10月頃)
- 年末(12月)
- ちょくちょくある三連休前
突発的な大口受注による混雑
数量の多いノベルティや、大きな新企画などを受注した場合は突発的に混雑する場合があります。
もちろん全てのリソースをその案件に割く訳ではないですが、通常時と比べると全体的に納期が長くなることがあります。
縫製難易度が高い商品
ポピュラーな形のがま口やポーチであれば、縫製工の技量に関わらず割り振ることができます。
しかし、難易度の高い形状や素材の場合、技量の高いベテラン工でしか対応することができず、縫製加工の工程が詰まりがちです。
複数のお客様から急に難易度の高い商品を相次いで受注することもあり、その場合は営業が想定して回答していた納期からずれることがあります。
日本の連休
GW前やお盆前までに!という季節性のものは前述の通りですが、GW・お盆・年末年始は営業日ではないのでその分納期を考慮いただく必要があります。
例えば通常1.5ヶ月程度の商品の場合、GWやお盆を挟むことと、季節性の混雑が合わさることで2.5ヶ月程度を予定しておく等が必要になります。
年末年始は弊社の休業日だけでなく外注加工の休業日も考慮する必要があります。
(外注加工の方が長めに休むことが多いため)
年末年始に工程が上手く繋がらなかった場合、12/20〜1/10あたりまで加工が動かない場合があるので注意が必要です。
また、GWやお盆では稼働してくれていた内職作業の方も、年末年始はさすがにほとんど動きません。
中国の連休
年によって変わりますが、2月の春節と10月の国慶節には注意が必要です。
現在、海外製造といえばほとんどが中国製造になります。
例えば春節では、工場によっては1ヶ月程度休業することがあります。
それを見越し、世界中のバイヤーが「春節前の納品を!」という発注をしてくるので、12月〜1月中旬まで工場がかなり混みます。
そして出荷に使われる船便が1月中旬くらいに混みます。
中国の政情
中国はかなり発展してきていますが、インフラがまだ不安定な面があります。
電力不足による計画停電で工場の稼働日が制限されたことは記憶に新しい出来事です。
その他にも急な政策変更で工場の稼働が困難になる場合もあり、余裕を持って臨む必要があります。
短納期の案件については特に注意が必要です。
通常2ヶ月のところ、入念なスケジュール調整によって1.5ヶ月にする等はよく行われます。
しかし、受注前にお伝えしている納期についてはあくまでその時の予想に基づく回答なので、正式受注時に確認が必要です。
数量等未確定の状態で受注前に製造ラインの確保等はできません。
校正のOK、数量の確定を出来るだけ早めて発注いただくようお願いします。
よくある納期回答からのズレ
1ヶ月後に発注しようと思っているけど、納期2ヶ月でいけるかな?
まだ正式な数量が決まってないんだけど。
(今の混み具合なら2ヶ月あれば大丈夫そうだ)
2ヶ月で大丈夫です!
半月後…
これリピートで1万個お願いね。
分かりました!
その後…
数量が決まったから発注するよ。
2ヶ月でいけるんだよね?
先日大口の注文が入ったので、2ヶ月は厳しそうです。